眠っている会社を買う

以前ある会社の登記簿謄本(全部事項証明書)を拝見させていただいたところ、現在の商号になる前には全く異なる別の商号の会社であった記載があります。(この部分は抹消されてはいますが読み取れました)。役員欄も同様です。全くの別人が代表取締役でした。目的欄も同様です。

要するに遠方にあり、知らない人の経営する全く異業種の会社が、変身してこの地に生まれ変わったのです。

不思議に思い現在の社長(代表取締役)に尋ねると、「登記簿だけ残っている実態のない会社を購入した。購入先は全くの他人からです。」というのです。その理由は、設立手続きを踏み、新たな会社を立ち上げるより、既存の会社を購入して変更登記をしたほうが安くつく。と言うのです。実に合理的な考えです。

会社の実体がなくなっても抹消登記とか清算結了登記のなされていない登記簿が数多く残されている。という話は幾度も聞いた事があります。

いわゆるペーパーカンパニーは当初から実態がない事がありますが、それとは異なり、過去に実態があったものの、清算されていない法人です。そのような会社の代表者を知っていれば買えるということでしょう。(※買うという表現が適切なものかどうか疑問ですが、変更登記を行う権利を有償で取得されたわけです。)手続きは登記ですから司法書士に依頼したという事で詳細はわかりませんでしたが、このようなケースに遭遇いたしました。

逆に、売るほうの立場から考えると、本来は清算人就任の登記とか清算結了の登記のための費用が発生するケースなのに、費用は不要でしかも売却代金が入ってくるわけですから非常にうまみがありますね。勉強になりました。

ただ心配なのは、買う前の休眠会社の債務はどうしたのか。という事です。休眠の理由が経営不振かも知れませんから。隠された債務が存在すれば購入後の社長が請求される可能性はあるでしょう。会社自体は存続しているのだから。不思議なケースでした。

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