始末書の書き方

◇始末書の書き方

・始末書と言うと嫌な気分になりますが、色々な場面で問題解決に活躍している重要な書面ではないでしょうか。始末書で済んだので救われた。という経験の人も存外多いのではないでしょうか。

・それはともかく、最近「農地転用に関する始末書の様式」を入手しました。必要が無いのですが偶然に手に入ったのです。
様式には6項目の記載事項が並んでいます。興味がありましたので順を追って考えたいと思います。

土地の所在・地目・面積
これは始末書を書く原因となった土地を特定するために記載するのですね。

無断転用したもの(山林、駐車場、資材置き場、工作物、建築物等)
無断転用とは農地転用の手続き(農地法4条、5条申請)を行わずに農地以外の使用をしている場合ですね。
工作物とか建築物等を建てるというのは悪質性を感じますが、山林というのは積極的な植林の事でしょうか。
放置状態の山林であれば自然現象でしょう。

違反転用の開始年月日(いつごろから)
建物なら建築年月日はあるのでしょうが、駐車場、資材置き場などでは存外に不明確な事が多いのではないでしょうか。
そもそもそれ以前に耕作放棄状態になっているでしょうから。

無断転用に至った理由・経緯(どのような理由で無断転用になったか)
これはこの書面の核心に感じます。実際に提出された方はどのように記載されたのでしょうか興味があります。例えば、子供が結婚するので住む家が必要になり、親の所有地に空き地があったとします。
でも、実際に家を建てるまでには建築家等に相談するわけですから無断転用とはならないのでは?

今後は、農地法を遵守する旨の内容
今後とは「将来は・・」という意味でしょうから、今回の事ではなく、今後再びという意味でしょう?
そうでなければ、今回のことについてこれから農地転用の申請(農地法4条、5条申請)
を提出する。という意味でしょうか? そのようには思えませんが。

添付資料、現況写真

◇以上ですね。

・ここで気がつくのは、農地転用手続きを経由せずに農地を他の目的に使用している事に対する反省の言葉はどこに書くのでしょうか。
(違反転用と書いてあるのですから反省は必要でしょう)
多分⑤の欄だと思いますが、⑤の欄は今後の事を書くのでしょうから、今回の反省欄ではないようにも思いますが。

・もうひとつ気になるのは、この書面の提出によりどのような効果があるのかです。
 これで許されるのでしょうか。許されないのなら現状復帰(農地に戻す)せよ。いう事になるのでしょうか。

・いずれにしてもこのような経験をしていませんので勉強不足の記載を多々しました事をお許し下さい。

☞ 太陽光発電の農地転用手続き

 

 

 

 

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