第一印象という厄介者

◇第一印象という厄介者

・最近、市行政主催の文化講演会的な講義を同じ日に複数受講する機会がありました。
主催は同じ自治体ですが、主管が異なっており、目的も会場も別々で相互に関係のない全くの別物でした。世間一般の人を受講者として開催された企画でした。

・午前中は歴史学の私大の先生、午後は工学系の国立大の先生でした。
2つ受講すると比較してしまいます。というか、良し悪しを色々な面で自然に感じてしまいました。
一番気になったのが「話し方です」。一方の先生は明確で聞き取りが容易でした。
片方の先生は少し早口でモゴモゴとした不明確な発声で聞き取りにくかったのです。
午後の方が聞き取りにくかったのでなおさら気になりました。
こうなると気になった部分が増幅されて、なおさら聞き辛く感じます。不思議なものです。
結局のところ、午前中の講義内容は記憶がはっきりしていたものの、午後はさっぱり頭に残っていません。帰宅後に資料を読み直し、再認識いたしました。

・私は行政書士業ですから、初対面のお客様と会話する機会が多くあります。
気をつけているのは「話し方と聞き取り方」です。
「お客様が言いたい事を正確に聞き取る。私が伝えたい事を確実に伝える。」という事が出来ないと、その後の業務が円滑に遂行できません。

でも、気をつけていても意思の疎通は難しいと感じます。人間は各人の個性とか特徴がありますから感覚の物差しが異なると思います。相互に受け取り方が異なるものなのでしょう。

もうひとつ厄介なのが第一印象という現象です。第一印象が会話内容を希薄化しています。
第一印象の強烈な感覚が会話内容の記憶を喪失させているのです。いわゆるメラビアンの理論という現象ですね。第一印象は本当に要注意です。
「目は口ほどにものを言う」と言いますが、そのようなレベルではなく「百聞は一見にしかず」のレベルです。
百聞より一見が勝っているのです。

この記憶喪失と会話の希薄化を補完する方法として、文字とか写真とか図案などの視覚に訴える手段。すなわちメールとかFAXを私は併用しています。
そうする事により再認識と記憶の維持にも役立ち、トラブル防止効果も感じています。

・ところで、すでに面識のある方からのご依頼は比較的順調に物事がすすみます。多分、第一印象という厄介者が登場しない事で会話内容に集中できる事と、相手の特性を経験しているから誤解を回避できるからでしょう。

ただし苦手な相手に対しては最初から警戒心というか苦手意識が前に出てしまい、自然に接する事が出来ない。というのも事実でしょう。
ある意味で第一印象を引きずっているのでしょうか。だからでしょうか「最初が肝心」という言葉がある。
最初に優位に立てば、以後もその状態が維持できる。

まあ、いずれにしろ「心理的要因が人間の行動を左右する」という事でしょう。
だから自身の心理を安定させる工夫が人生の安定を築くのでしょう。難しいですね。

・何のためにこんな文章を書いているのでしょうか。ここは行政書士の集客目的のホームぺージなのに。脱線してしまいました。

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三重県津市の行政書士です。事務所は松阪市との境目の香良洲町にあります。
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