公図と地積測量図が全く異なる

公図と地積測量図が全く異なる
・私は行政書士ですから登記に関する相談があると、面識の深い司法書士とか土地家屋調査士さんを紹介させていただいております。
ただ、登記簿謄本(全部事項証明書)などを求めて法務局に行く事は度々あります。
それは、許認可申請の業務で申請店舗等の土地建物の全部事項証明書を添付する必要が有るからです。
許認可申請者と登記簿記載の所有者が異なっていれば賃貸借契約書とか使用承諾書を作成して添付する事が必要になります。

・ところで知り合いの方からの依頼で、その方の実家の土地建物の全部事項証明書取得を頼まれた経験があります。
すでに空家となっているので売買も念頭にした対処策を考えたい。という事でした。このため公図も取得してきました。
私は公図を見てびっくりしました。 現状とは全く異なります。
現地は何十年も前に一斉に開発販売された住宅団地の一画です。当然に整然とした家並みが残っています。
ところが公図では一帯が旧態然とした区画(筆)で、曲がりくねった形、大小歪な形で現状とは異なります。
近隣も含めた一帯が、旧態然とした幾つもの区画(筆)で区切られています。
しかしながら、道路を挟んだ対面の家々は実態に即した土地の形が公図に反映しています。
1筆が四角く区切られ、整然と幾つも並んでいます。
何だこれは! 道路を挟んで東西では全く異なる。これは何かおかしい! どう説明したらいいのだろう?・・

・知人の土地家屋調査士に相談したところ、地積測量図を求めた方がいいよ。とのアドバイスを受けました。
早速、法務局で地積測量図を求めました。 さて存在するのかな? とドキドキしましたが、有りました。
それをみてびっくり。きちっとしたものがあります。現状に合致している感じです。寸法も記載されています。しかも周辺のお宅も含めてワンセットで交付されました。
周辺宅分は求めたのではありませんが、ワンセットになっていましたね。
何十年も前に一斉に開発販売された住宅団地の一画ですから、面積の積算の用紙には何軒も並べて併記されておりました。
それはともかく、きちっとした地積測量図が有ったので安心です。近隣も含めて現状と一致していますね。
これがあれば、仮に売却するに際しても、不動産業者には説明がつきます。 公図の状態では不動産業者は相手にしてくれないでしょうから・・。 心配が吹っ飛びました。

・私は登記の専門家ではないのでわかりませんが、公図と地積測量図の不一致。については疑問を感じましたね。
法務局は何も疑問に感じないのでしょうか。多忙なので確認している暇がないという事でしょうか?
道を挟んだ東西で公図の状態が全く異なる。開発時期が異なるの?・・。
これ以上は私のこだわるところではありませんが、このような事があるのですね。何事も専門家に相談すべきですね。
今回は良い勉強になりました。

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