業務遂行能力より業務獲得能力(営業能力)

業務遂行能力より業務獲得能力(営業能力)

・私は行政書士を開業し8年が経過しました。前職を定年退職後に創業したのですでに70歳です。
あと数年で廃業かな(年齢的に)、と感じています。まさに折り返し点ですね。
その理由はお客様の年代層が1世代ほども若いため、70代半ばを過ぎれば相手にされなくなるのかな? と感じる今日この頃です。

・それはともかく、開業当初は「知識なく、経験なく、白紙状態」で、いわば素人が船出した状態でした。
最初に書店で買い求めた書籍の内容には「業務知識習得より業務獲得努力が重要」。という趣旨が記載されていました。
業務を獲得すれば自ずと業務遂行能力は向上する。」という旨の内容でもあったと記憶しています。

でも業務獲得すなわち営業活動は難しいと感じました。どうしてよいかわからない。というのが実感でした。
はっきり言える事は、業務発注権はお客様にあるのですからお客様の判断力に訴えねばなりません。そのあたりが難しく感じるのですね。

それに対し、業務知識を得るためには書籍を購入して学習すればよい。許認可の手引を入手して学習すればよい。だから業務知識の習得の方に目が向くのです。自分自身の努力で道が開けるからでしょうね。こちらは楽です。

・書籍の著者はそんなことはお見通しで「業務知識習得に注力しても、その分野の業務を受注できなければ知識・能力を生かせない。無駄な努力をするのですか?」という主張です。その通りですね。
それどころか「業務を受注出来なければ開店休業状態が続いて、ついには廃業となる。」 という旨の内容も記載されていました。

・私の8年を振り返ると納得できますね、この著者の主張は。集客できていなければ何の進展もなかったでしょう。多分。
少ないですが集客できたので今まで継続できたのです。今後も当面は続いていくでしょう。

・では集客のためには具体的に何をどうしたらいいの? 知人の所への訪問を繰り返すべきでしょうか? でも知人に不愉快な思いをさせるではありませんか?。逆効果になるような気がします。
そこで、これまで接点のあった人が出入りする場所。いわば大型商業店舗などに足を運びました。 見覚えのある顔が買い物をしていれば、近づいて声をかけ挨拶して名刺を渡しました。偶然を装って。 このような活動を繰り返しました。
イベント会場などにも出向きました。そこでは効率的に多くの知人に会えた場所でした。

・人脈とか経験は各人で異なりますから、私は私なりの方法で営業を行い、業務分野を開拓してきました。 まわりの同業者も各人各様の方法で頑張ってみえるのでしょう。

・ところで「業務知識習得能力、業務遂行能力、業務獲得能力」は各々全く別々の能力に感じますね。
業務注文をもらい、無事完了していく事を繰り返していく中で強く感じましたね。
重要性から言うと、業務獲得能力>業務追行能力>業務知識習得能力の順ですね。
この形でいけば経験が自ずと業務知識習得能力を向上させていくと感じました。
この反対の順で考えるとつらいと感じますね。体験のない業務知識は絵に描いた餅でしょう。お客様から質問を受けると窮しますよ。
実際に注文が来るとお客様と質疑応答する機会は劇的に増えます。生きた知識が蓄積されていきます。

・ところで一人親方の自営業では全てを自分一人でこなしていくわけですから大変です。色々な能力を持っていないと大変です。能力不足、経験不足を感じますね。
でも私には従業員を雇う余裕はありません。そのレベルに達していないし、年金受給者の立場ですから先行きも長くない、気力体力も下降線ですから。

という事でなんとか8年が過ぎました。この間にたくさんの仕事をこなしましたが、常に新しい出来事への遭遇です。いつまでたっても自信が持てません。 ストレスもそこそこ感じていますが、私のような退職者にとってはビジネスができ社会と接点が持てる。若い人との接点ができる。まだ通用していると感じて満足しています。

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行政書士小野和男(三重県津市) 
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