城郭見学家
城郭見学家
・私の趣味は城を見学して回る事です。だから「城郭見学家」と自称しています。
城マニアと称している人は多いようですが「城郭見学家」と称している人は聞かないですね。
城マニアという言葉も範囲が広いですからですから私にはしっくりこないです。
ストレートに「見学」ですね。
ところで城郭研究家と称する人は多いようですね・・。研究ですから私と目的が異なりますね。
・私は「城」という字を見て、「へんが土」「つくりが成」ですから、「土から成る」と理解しています。その意味で城とは土木構造物と理解しています。
・ところで城に関する本は図書館ではどの分類の棚に並んでいるでしょうか。
土木学ではありません。歴史学でもありません。建築学の棚が多いようですね。
下部構造の土木より上部構造の建築に人々の目が向くという事でしょうか。
・城跡で見ていると観光客の多くが堀や郭(丸)には目もくれずに天守に向かっていますから、天守に行くことが目的なのでしょう。
そして城を見学した、という気持ちになるのではないでしょうか。
でも私は違います。城とは「土から成る」という土木構造物に加えて建築物、およびそれらが存在していた縄張り一帯を見学対象にしています。
・それはともかく、私は行政書士として建設業許可申請業務を通じて何人かの建設業・建築業のお客さんと接する事が多いのですが、建設業の世界も、土木工事系と建築工事系に分かれますね。
いずれにしろ歴史的には城郭の建設とか寺社の建築とかが建設業の技術向上に大きく寄与してきたのではないでしょうか。
・城というと日本では「戦国時代の中世城郭」と「江戸時代大名居城・支城の近世城郭」が見学の中心ですね。 北海道のチャシとか沖縄周辺のグスクは単純に遠いので思うように見学していません。
・「戦国時代の中世城郭」は日本に無数にあるはずですが、元和の一国一城令(1615年)でその多くが破却された事と、元々小規模で地形を巧みに利用していた事もあり年月の経過で風化してしまい、見学してもよくわからない実態がありますね。残念ですね。
これに対し「江戸時代の近世城郭」は市街地の一等地に鎮座し、市民公園等に整備され、城郭遺構は管理されていますから見学には誠に都合よくなっています。
当然に城に人を引き付ける要素も多いのでしょう。
ただ近世城郭といえどもその大半は市街地に変身しており、城郭部分として残されているのは本丸を中心とした中心部分が一般的ですね。
だから現地での見学に際しては、城の全体像(縄張りと称す)を記載してある説明図面等が掲げてあると助かりますね。
・城下町部分だと思ってもそうではなく城内の一部分の事もあります。城内に武家屋敷がたくさんありますから。
城址公園から離れた市街地にポツンと現存する隅櫓とか土台の石垣が残されている城もあります。本来の城の大きさを実感する瞬間ですね。
・私のホームページは行政書士業務用ですが、これからも少しづつ城についての記事を書いてみたいと考えています。今回は第1回目でした。
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