地方都市の郊外ロードサイド店地域
◇地方都市の郊外ロードサイド店地域
・前稿で山陰旅行について触れました。マイカーで高速道路利用で行きましたから飲食とか買い物も駐車場のある店舗を利用する事になります。都市郊外のロードサイド店が便利ですが、旅行なので地域色がありそうで駐車場のある店を探しました。
昨今は都市中心街が衰退し郊外のロードサイド店が繫栄していますから車の旅行者には便利でしたよ。
・私の地元もそうですが、地方都市では中心街から郊外へ商業地域が移り変わっています。これに合わせて、全国展開を図る商業店舗も増えてきました。
その結果、全国どこでも主要道路沿いは同じような風景が見られます。没個性化ですね。
この現象の賛否は横において置くとして、地方都市でも郊外に住む者から言えば、「地方(田舎)でも一定レベルの店舗が存在し、購買ができ、飲食ができ、サービスを受けられる。」という結果になります。車を所有して運転できればですが。
・もし、郊外のロードサイド店が少なければ、中心市街地に向かわざるを得ない。中心市街地は駐車場も少なく、郊外居住者には不便です。しかも個々の店舗のレベルは個性があるものの一定レベルが保たれているかは不透明でしょう。
そうなると、地方都市に住む者にとって不足を感じる。不満を感じる。という事になるのではないかと思いますね。不便があれば都会にあこがれその地を去っていく。だからますます過疎化が早まる。そのように感じますね。
言い換えると、没個性化した郊外ロードサイド店地域があるから「どの町に住んでいても同じさ・・」という雰囲気を醸し出し、地方都市の衰退速度を低下させているようにも感じます。
郊外ロードサイド店地域はその意味でインフラの役割を果たしていると感じますね。重要なインフラといえるでしょう。
「中心市街地活性化」などと叫んでいる声もありますが、それはそれで中心市街地住民の声なのでしょうが、地域住民全体の声とは言い難いのではないでしょうか。
・私は60歳代後半ですから若いころ見てきた日本を思い出すと、高校生頃まではマイカーの普及も進んでいないためか、都市郊外地域でも商店街に近い町並みを数多く見かけましたね。人間の行動範囲(距離)が小さかったからでしょう。
田舎でも歩行者を多く見かけ、雑踏的な雰囲気もありましたね。いまは家並み(集落)はあっても人は歩いていない。そんな感じです。
いずれにしても時代の流れですから肯定し、今後を見つめていきたいのです。
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