インターネット集客体験談
・私の体験談で恐縮です。
・現在の社会は情報化時代だと言われています。だから自営業（行政書士）を開業した私は、ホームページを持って発信していかないと時代遅れで世間から相手にされないような気がしていました。そのため、行政書士開業後速やかにホームページを立ち上げました。
後で気が付いたのですが、私の周りではホームページを持たない同業者は多く、ホームページ所有者は少数派の感じを受けました。

振り返って見ると、単に「情報化の時代」という言葉を気にするあまり「とにかくホームページを持とう」という漠然とした気持ちしか無かったのだ。と後で気づきましたね。
落ち着いて考えると、年配者（当時62歳）がネット社会に抱く焦りの心理状態だったのかもしれません。
だからホームページで何をするの？　という方針もなく、ただ単に開設する事に意義を感じていた、というか開設が目標だったのです。

・作成の業者は前職の勤務時代（団体職員）の事務所に出入りしていた業者の方に決め、ホームページを完成させていただきました。
私は無知識に近いので業者の方にお任せ状態でした。（行政書士のﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ作成専門の業者ではありません）
だから業者の方は「原稿の作成は無理です。書いてください。」だから私が原稿は書く・・・といっても私もシロウト。
ほとんど実務経験が無いのですから。
さてどうしたものか・・・。でも原則的な内容はわかりますよね開業しているのだから。結局そこを書くしかない。
その結果、業者いわく「こんな原稿内容でお客様が来ますかね？（来ないでしょう）」。・・厳しい宣告です。

・そのようにしてとにかくスタート出来ました。
後で考えると、許認可申請業務の代行は商圏が狭いので全国的に発信する事は必要ではないでしょう。地元周辺の市町村に発信できれば充分でしょう。
加えて私の場合、当面の集客は人脈に期待していましたから世間一般にＰＲするのはもっと先でも良い。業務に慣れてきてからの方が適切だ。という実態でもあったように思いましたね。

・次に作成業者の方いわく「ホームページは更新が必要です。コラム欄を作成しましたのでコラム欄に短文を度々追加していくべきですよ。」というアドバイスをいただきました。
コラム欄というのは俗にいうブロク発信だと感じましたね。これに対して骨格の文面は固定的な部分ですから更新はめったにしない、との事です。

・ではコラム欄に何を書いたらいいの？　書く事がありません。経験不足で材料が無いのです。・・仕方が無いので前職時代の体験を・・。
もちろん前職時代の事でも秘密にすべきことは書けません。まあ一般論的な内容に加工して無難な文書を幾つか作成していきましたね。この結果、手当たり次第にﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞを更新して内容量を増やす日々が続きました。暇ですから。

・そしてついに「あなたのホームページを見ました」という電話がかかってきました。長崎県の方からでした。長崎から三重県の私に電話をかけてこられたのです。
驚きました。そんな遠方から電話が来るなんて想像もしていなかったのですから。

・考えてみれば全国、全世界への発信をしていたのですから不自然ではないのですが・・・。
でも遠方から電話をいただいても業務を受注できないのです。遠くて行けませんから。単に質問に答えるボランティア活動で終わります。なんとかしなければもったいないですよね・・・。
その後も何人かから電話をいただきましたが、遠方の方のようでしたね。
電話内容（会話内容）にはズバリ、「○○契約書を作成してほしい」といった具体的な依頼もありました。でも三重県から遠くはなられいるらしいのです。このような電話の内容から世間の需要がくみ取れます。
「ネットにはネットに適したネット需要があり、それに沿ったＰＲを行い、納品方法を考える。要はネットに適した商法をすべきだと。」と感じました。
具体的に何をどうしたらよいのか？　という事についても電話の相手（客層）が教えてくれました。
要は客層の声を聞くという事ですよね。自営業ですから需要と供給の原則ですよね。　需要に遭遇すれば、同じことをPRすれば再度別人から同じ注文が来る。という構造が成り立ちえます。

・そこで客層の声を反映した商品開発を考えて提案していきました。こうしてネット注文を得ていきました。多くはありませんが。
まあ、お客様は神様です。と言ったところです。
これに対し、自分自身が考えたホームページPR商品には注文が来ません。多くの行政書士が書く内容なので供給過剰の状況なのでしょう。・・・でも、その後は地元の方から基本的な許認可業務の注文が入ってくるようになりました。本来の目的がやっと叶った。というところです。期間がかかりましたが。

三重県津市の行政書士　小野和男
電話：０９０－５８７２－０７０５